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関係性を深める「話合い」の流儀

「ほしいもの」を若者に尋ねたところ、恋人が5位から10位になったとか。
#2004年の調査

お金、時間、自由がベスト3なところも現代を感じさせます。

タイパが浸透する今、リアルなコミュニケーションは、コストの大きさがメリットを上回る。

時間と恋人の順位がひっくり返ったころからも、社会のニーズが変化していることが伺えますよね。

コンテンツが充実した時代ですから、不確実性の高い人間関係に神経をすり減らすよりも、自分の世界の住人でいた方が心地よく過ごせるでしょう。

ただ、この心地よさは短期の話。

やはり、人生という長期戦における充実をねらうなら人間関」という軸は、多少なり神経をすり減らしてもチャレンジした方がよいのです。

幸福度に直接影響する人間関係において、前回の記事では、「時にはけんかも必要だよー」という内容を書きました。

本記事では、もう一歩踏み込んで、「けんか」に限らず、日常的な「話し合いによって関係性を深めよう!!」という内容を紹介します。

ぜひとも、意識して使ってみてくださいね。

関係性を深める「話し合い」の流儀

一昔前、「論破」の風潮が流行りました。

私が関わっていた子どもたちももれなくその流れに飛び乗り、何気ない会話でもトラブルに発展し、困ったものだなぁと感じたことを覚えています。

そんな子どもたちの関係性から分かる通り、人間関係を深めたいのであれば、正しさの主張ではなく「相互理解」をねらう必要があります。

もちろん、一人ひとり違う人間同士のやり取りですから、いつもどんな時も分かり合えるというゴールには辿り着けません。

しかし、“違う”からこそ、良いこともある。

互いの”違い”を生かし合うことで、一人では解決できない問題にコミットできますからね。

より良い「話合い」は、そんな前提ルールを理解しておく必要があります。

具体的には、こんな感じ。

<ルール①>話合いの「見通し」をもつ

話合いにおいて、常に周到な準備ができる訳ではありません。

ただ、何気ない問題提起から本質まで迫ろうとすると、感情的になりすぎて合意できないなんて可能性が高まります。

だからこそ、「これは話し合う必要あり‼︎」という大切なことは、

・相手の立場や考え方の確認
・相手はどのような意見を述べる可能性がある?
・自分が想定する話合いのゴールは?
・どこで意見が対立するかな?

などなど、話合いについてある程度の見通しをもっておくことが大切。

特に、感情的な議論になりそうな想定をしておくことで、実際の場面では冷静に対処できるなんてメリットもあります。

予想と現実が食い違っても構いません。

自分が予想していなかった方向へ話が進んでいったのなら、「あぁ、こういう考えももっているのね」とパートナー理解につなげたらいい。

どのような話合いになったにせよ、お互いに意見交流ができたという結果になったのであれば、長期的な関係にはプラスに働きます。

<ルール②>「納得」をねらわない

世の中は、矛盾に満ちています。

「分かっているんだけど…」という解決できない課題に囲まれ、理想と現実を擦り合わせながら生きている。

パートナーとの関係性も同じ側面があります。

長期的な関係を望むのであれば、すんなり解決できない課題と長期的な視点をもって向き合っていく必要もあるでしょう。

そんな心持ちは、話し合いの中でも大変役立ちます。

パートナーとの話合いの目的は、関係性を深めることですから、相手の納得を勝ち取る必要はありません。

ちなみに、相手の納得をねらうと根拠を提示したくなるのも人間心理。

もちろん、机上の空論より現実に即した根拠で話した方が納得は得られるかもしれません。

ただ、根拠を複数出しすぎるのもあまり良い手法ではないということが分かっています。

根拠を出しすぎると、相手の理解が追いつかず、意図が伝わらない可能性があります。

さらに、感情面でも「この人は、自分を説得しようとしているな」という感覚に陥り、意味のない反発を引き出してしまうかもしれません。

ただ、パートナーが「答えを欲しがっている」という状態は別。

何かしら意見を求めているのであれば、根拠と共に意見を述べることで説得力を増すことができますからね。

話合いの目的は見失わないようにしたいものです。

<ルール③>質問をする

話し合う過程で最大の効果を発揮するのは「質問」です。

質問は、最強の万能テクニック。

質問をされると、「あぁ、この人は、自分の話をちゃんと聴いてくれているんだな」と感じますよね?

二人の関係性を深めるためには、「やっぱり自分が正しい」と我を強めるのではなく、「もっとできることはあるかな?」と、今までの自分を振り返る態度が必要になります。

質問は、相手の再考を促す効果を発揮してくれるのです。

もちろん、自分自身にも問いかけて、自分自身をアップデートしていくことも大切にしましょう。

まとめ

本記事では、「相手との関係性を深める話合い」について覚えておきたい3つのことを紹介しました。

関係性の充実をねらうのであれば、相手に求めるだけでなく、自分自身も変化してく必要があります。

ぜひぜひ、「話合い」を手立てとして、パートナーとの関係性をより高めてくださいね。

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