幸せになるには、充実した人間関係を築くことが必須。
#グッド・ライフ
そして、人間関係を充実させるためには、とにかく「時間」をかけるしかありません。
「みんな平等に」ではなく「この人!!」に対してコミットするしかない。
ただ、「この人しかない!!」と思っていても、ポジティブなことばかりではないでしょう。
しかし、ネガティブ要因があったからといってさようならを繰り返していたら、いつまでたっても幸福度は上がっていきません。
要するに、充実した人間関係は、「発見」よりも「継続」にこだわりましょうということ。
本記事では、人生を共に生きていくパートナーとの関係性を維持したり破壊したりする要因をさくっと解説。
ぜひとも、このまま読み進めてくださいね。
▼関係性維持に必須な「けんか」
長期的に連れ添うパートナーとは、もはや他人ではありません。
「他人ではない」という表現は、言葉上だけでなく、実際に人生を共にしていくレベルのパートナーとなると、自分のアイデンティティの一部になるということ。
思い出したくもないでしょうが、長い時間を共有した相手と別れが生じた経験のある方は「喪失感」を味わったことでしょう。
「なんか、自分の一部がぽっかりと欠損した感じ」とでもいいましょうか。
とにかく、「何か足りない」という気持ちを味わったのであれば、それだけ相手が自分と同化していたということ。
人生を共に歩みたいというレベルの人は、「もう一人の自分」といっても過言ではないのです。
そんな大切なパートナーですが、いつも仲良しとはいきません。
時にけんかをすることもありましょう。
むしろ、けんかをしておきたいところ。
ある研究によれば、充実した関係性を維持していく上で、「けんか」は、ポジティブな効果を発揮することが分かっているのです。
その理由は、シンプルで、
「互いの本音を共有できる」
ということに尽きます。
次章で詳しく触れますが、関係性を破壊するパートナーとの関わり方の一つに「無視」があります。
「互いの意見を積極的に交換する夫婦の方が長続きする」という研究もあるように、たとえネガティブな話題であっても、黙って我慢するよりは言い争った方が良いのです。
もちろん、言い争いの中にも相手への配慮は必要ですけどね。
ワシントン大学の心理学教授であるジョン・ゴッドマンは、関係性が破壊されない口論には「修復」が働いていると教えてくれます。
修復とは、口論の中でも互いに認め合ったり冗談を言い合ったりするような行動のこと。
いくら頭にきていても、相手を大切なパートナーと思っているのであれば、最低限の配慮というブレーキがかかるのです。
人格攻撃が始まってしまったら、関係性の維持は難しくなりますからね。
▼関係性維持が難しくなる4つの行動
ゴッドマン教授曰く、「関係性が長期化するかどうかは、日々の関わり方から推測することができる」とのこと。
なんと、その的中率は、83.3%!
次の4つの行動が揃ってしまったら、ほぼほぼ関係性崩壊の方向へ向かっていると思って間違いありません。
意識的な「修復」が必要になりますので、ご注意ください。
①存在の無視
先ほども触れましたが、相手の存在を無視するという行動は、修復のチャンスを奪っていると同義。
関係性の悪化は免れません。
自分の捉え方で世界を創っている人間ですから、相手のことを尊重する気持ちが破壊されると、相手の「良かれと思って」に対してさえ悪意を感じたり感謝できなかったりしてしまいます。
付き合った初期は、「マイペースでいいな」と思っていた相手の特性が、尊重破壊により「怠惰」となってしまうことさえあるでしょう。
そして、その先に待ち構えているのが、「存在の無視」。
相手の行動に対してあれこれ口を出すことさえも止め、問題がなかったかのように振る舞い始めたら危険信号と胸に留めておきましょう。
②人格攻撃
これも前述しましたが、問題を相手の人格に求めてしまうと、関係性が破壊されるので注意。
当然のことながら、生活を共にするということは、予想だにしなかったネガティブが起きるということ。
そのネガティブは、力を合わせて乗り越えていく「共通の問題」とすれば良いのですが、「相手の人格に問題があるから」という理由に着地してしまうと、問題の解決は不可能。
必要なのは、うまくいかないという「問題」を協力して解決していくことであり、相手の人格を変えて別人にすることではないのです。
③自己防衛
自己防衛とは、「問題は、相手にある」という態度のことを指します。
②の人格攻撃にもつながってきますが、うまくいかない原因を相手に求めてしまうと関係性の維持は難しいでしょう。
もちろん、人間のデフォルトとして自分を擁護したい気持ちはあれど、相手の気持ちを聴くという態度は、関係性の修復に必須。
繰り返しになりますが、「協力して問題を解決すること」が大切であり、責任の所在を明確にしたり、相手を別人に変えようとすることは目的ではないのです。
④軽蔑
軽蔑は、パートナー関係を破壊する最大因子。
ちなみに、ゴッドマンによると、ここまでの3つは、どれだけ良好な関係性でも少なからず現れる現象だとか。
しかし、4つ目の軽蔑は、破壊力が違います。
軽蔑というのは、相手を罵る、嘲笑する、侮辱するといった、相手が自分より劣っているということを暗示する態度のこと。
別の研究でも、「相手が自分より優れた部分がある」と感じているカップルほど長続きすることが分かっています。
やはり、関係性の維持には、相手を尊重する気持ちが土台として築かれていないと難しいのでしょう。
▼関係を「修復」するための方法
関係の破壊法を知っていると同じくらい大切なのは、関係性の「修復方法」を知り、実践すること。
数十年という長期戦ですから、ネガティブによるダメージを受けずに暮らしていくことは不可能です。
むしろ、ネガティブというピンチをチャンスに変え、関係性の維持につなげたいところ。
そんな方法を3つ紹介します。
①好奇心をもつ
まずは、好奇心の話。
人生においてあらゆるポジティブは、好奇心が握っています。
パートナーとの関係性維持も好奇心抜きでは語れません。
相手に対する不満も、性格を罵るのではなく、「なぜ、そのような行動をするのか?」と考えて観察したり話題としたりすることで、新しい気づきや、建設的な対応法が見えてくる可能性が高まります。
好奇心を発揮して、いつもより相手の話に耳を傾けることで、相手の興味・関心に気づき、週末のお出かけ先やちょっとしたプレゼントなど、お互いの関係性にとってプラスとなるヒントがもらえるでしょう。
残念なことに、関係性が長期になると油断が生じて良い意味での緊張感はなくなってしまうかもしれません。
だからこそ、相手に好奇心をもつことで「いつもの」を変化させ、新たな気づきを得ることが大切なのです。
好奇心について詳しくはこちら👇

②新しいことに挑戦する
好奇心ドリブンによって”いつもの”生活に変化という刺激をもたらすのであれば、いっそのことパートナーと共に新しいことに挑戦してしまうのもおすすめ。
二人にとって新しいということは、結末が予想できないということ。
このような予想できない活動が、長年連れ添ってきたパートナーへの新たな魅力発見につながります。
「ものより思い出」なんてCMがありましたが、共通の思い出をたくさんもつことは、どれだけ時間が経っても色褪せることなく、その時の感情を思い起こしてくれます。
この時間経過の優れた点は、過去は美化されるという特性によって相乗効果が得られるところにあり。
お互いに誘い合って、数年後の宝物となる思い出を増やしてみましょう。
③未来を語る
最後に紹介する修復法は「互いの未来を語る」ということです。
パートナーとの関係性維持は、未来を共有することです。
思い出を共有するだけでなく、「これから先、どのように生きていくのか?」も話題にしておく必要があるでしょう。
パートナーの人生観は、他人事ではなく、自分の人生に直接関係してきますからね。
大切なパートナーが、どのような価値観をもって、どのような未来を描いているのかを知ることは、相手の価値観を知ることにもつながります。
さらに、未来をリアルに語り合うという作業は、顔見知りとラフに話す時間とは一線を画した、二人の秘め事にすらなる。
要するに、他の誰にも介入されない二人だけの目標となるのです。
このような関係性を築くことができればこっちのもの。
日々の生活の中で、すれ違うことはあれど、共通のゴールに向かって進んでいるという認識があれば、関係性が一気に悪化することはないでしょう。
ちなみに、未来へ向かって歩んでいく過程で必要なのは、「励ます」という行為です。
当たり前の話に思われますが、励ますことの効果をなめてはいけません。
ぜひとも、大いに未来を語り合ってくださいね。
▼まとめ
本記事では、「人生を共にするパートナーとの関係性の深め方」を話題としました。
私たちの遺伝子は、寿命を38歳ほどに設定しているという話があります。
人生100年時代なんて言われる現代では、遺伝子が用意してくれた寿命を2回転以上経験しなくてはなりません。
そんな長期戦になった人生において、パートナーと手を取り合うことの価値は上昇していくことでしょう。
どれだけ自分をアップデートしたとしても、それを見守ってくれる相手がいないと張り合いがありませんからね。
さらに、その相手が、自分に対して温かい応援をしてくれたらこれに越したことはありません。
そんな関係を築き上げるには、相手任せにするのではなく、自分の関わり方に意識を向けるべきなのは言わずもがな。
ぜひとも、関係性を破壊する方法は胸に留め、修復の力を実践することで、確かな関係性を築いてくださいね。
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