「共感力」と聞くと、ポジティブなイメージをもつでしょう。
幸福につながる最大要因は、人間関係ですから、人間関係を深めるために必須能力である共感力がもてはやされるのも納得できます。
ただ、共感力にもネガティブ面があるのです。
何事もやりすぎると拗らせてしまうように、共感力も高すぎるとネガティブ面が顔を出すかもしれません。
共感力の素晴らしさは、相手の立場で考えるという視点の変換にあり。
しかし、相手の立場になり、相手の抱えた痛みまでも食らってしまうと、とたんに身動きが取れなくなってしまいます。
相手が抱えている痛みや悲しみを理解して受け止めつつ、その先につながるような行動を促すことこそ、共感力という力の正しい使い方なのです。
とはいえ、自分自身の共感力についてホントのところは分からないというのが人間。
だからこそ、客観的になるためのテストにチャレンジしてみることが一つの助けとなります。
「#SWITCH CRAFT」というテストが掲載されていましたので、ぜひともチャレンジしてみてくださいね。
共感力テスト
次の14項目に、
0:まったく当てはまらない
1:少し当てはまる
2:だいぶ当てはまる
3:かなり当てはまる
4:完全に当てはまる
という5段階で答えてください。
1 だれかにとって上手くいかないことがあっても、特に気にならない。
2 これまでの人生で、自分は運に恵まれてきたため、運の悪い人に同情する。
3 関係者全員の考えを考慮してから決断したいと思う。
4 なにか問題を抱えている人がいても、あまり気にならない。
5 友人の気持ちを理解するために、相手がどんな視点で物事を見ているのか想像しようとする。
6 立場が弱い人がいると、守ってあげたいと思う。
7 相手の立場に立って物事を見るのが苦手。
8 自分の考えが正しいのなら、他人の意見を聞くのは時間の無駄だと思う。
9 差別や偏見の犠牲になっている人がいると、心から同情する。
10 自分のことを寛大で、思いやりのある人間だと思っている。
11 自分が見たものに打ちのめされ、感情をかき乱されることがある。
12 議論の場では、常にあらゆる側面から問題を検討しようとする。
13 だれかにネガティブな助言や批判を伝えるときは、相手がどんな気持ちになるか想像してから伝える。
14 だれかの行為に腹を立てたら、なぜ、そんなことをしたのか、相手の立場になって状況を見ようと努力する。
それのぞれの質問に答えたら点数を合計するのですが、まずは、逆転項目をチェックしましょう。
質問1、4、7、8に関して、点数を逆転させます。
0→4
1→3
2→2
3→1
4→0
逆転項目チェックが終わったら、それぞれの質問を2つのグループに分けます。
視点転換の質問
質問1、3、7、8、12、13、14の点数を合計した数字は、あなたの視点転換度合いを示しています。
これらの合計点数が高ければ高いほど、相手の立場になって考えているといえるでしょう。
共感力の質問
質問2、4、5、6、9、10、11の点数を合計した数字は、あなたの共感力を示しています。
これらの質問の合計点数が高いほど、共感力を発揮しているといえますね。
結果の見方
2種類の合計点数が出たところで、その点数を使ってもう少し深く自分の見方の特徴を探ってみましょう。
まずは、点数の指標です。
0~9点 低い
10~18点 中程度
19~28点 高い
視点転換、共感力の合計点と指標を比べることで、それぞれの力がどれだけ発揮されているかが分かります。
さらに、視点転換と共感力の合計点を見比べましょう。
「どちらも中程度」であれば、相手や物事を客観的に捉え、なおかつ共感力を発揮して相手の力になっている可能性が高いでしょう。
視点転換が低く、共感力が高いと、「過共感」の可能性あり。
相手の痛みを自分事として捉えすぎるがあまり、「感情疲労」に至って、自分自身のメンタルが落ち込んでしまいがちではないでしょうか。
反対に、視点転換が高く、共感力が低いと、人間関係を深めるチャンスを逃しているかもしれません。
両方の項目が共に低いのであれば、人間関係がこじれていないか気にかけても良いかもしれません。
では、視点転換を高めるための方法は、こちらの記事で紹介します。
視点転換を高め、客観的に物事を捉える方法
→(準備中)
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