MENU

学校における「心理的安全性」の築き方

伸び伸びと自分の実力を発揮したいのであれば「心理的安全性」が欠かせません。

そもそも、「心理的安全状態」とは、「この人(場所)なら、素直に自分を表現できるなぁ」と思える雰囲気のこと。

ただ、「安全」があれば「危険」もある。

もちろん、「心理的危険状態」では、本来の良さを発揮できない可能性が高まります。

何かしらの原因で「危険だ!!」と感じていると、心理的防御装置が働き「じっくり考えている場合じゃないぞ!!」という意識になってしまいますからね。

結果、本能的な判断・行動になりがち。

もちろん、本能に任せて行動していても、自分が望んだ方向に物事は進んでいかないでしょう。

そこで気になるのは、「心理的安全性は、どのような条件でもたらされるのか?」というところ。

覚えておきたいのは、「学校」という環境において、子どもたちが「安全」を感じるか、はたまた「危険」と感じるかの判断軸は、先生が握っているということ。

子どもたちに本来の実力を発揮してもらえるような情報を書き留めておきます。

「心理的危険状態」をもたらすもの

学習に対するモチベーションを高め、仲間と協働的にスキルを磨いていくには、心理的危険状態に陥らないようにした方が良いでしょう。

そのヒントは、「どんなときに危険信号が出るのか?」を考えると見えてきます。

学校という特殊環境で考えれば、

・先生との関係
・友達との関係

この2大人間関係は、欠かせないでしょう。

しかし、それだけではありません。

・「初めて」という環境

というのも見逃せません。

実は、危機感というのは「これまでの経験・知識がなく、見通しがもてない状態」にも反応します。

これは、私たちの先祖が身につけた生きる術。

危機感をもたず、好奇心ベースで未知の状況に飛び込んでいくと、猛獣とか毒とか迷子とか、命の危険につながりやすい環境に生きていた時の名残なのです。

だからこそ、

・初対面の人に対しては注意深く接する。
・初めての学習には、「できないんじゃないか。」と警戒する。

というのが基本スタンス。

先生であれば、誰しも実感されたことがあると思いますが、4月の出会い場面では、ほとんどの子どもたちが大人しく席に座ってじっとしていますよね。

これは、「あなた」という未知の生物を警戒し、初日から取って喰われないようにする本能。

だからこそ、先生のサポートによって危機感を安心感に変えていくことが必要になるのです。

その安心感が、好奇心を発揮したり、仲間と関わり合ったりするモチベーションにつながります。

余談ですが、「ストレス=悪者」というものでもありません。

学習やスポーツ全般に言えることですが、多かれ少なかれ「初めて」のことにはストレスがつきもの。

ただ、このストレスは、対象に注意深く向かうよう促したり、記憶の定着を助けたりと必要不可欠なもの。

ストレスフリーな状態を目指す訳ではなく、「初めてストレスとも上手く付き合おう」みたいなスタンスでフォローしてあげるのが吉です。

では、「心理的安全性をもたらすために具体的に何ができるのか?」を見ていきましょう。

学校における「心理的安全性」の築き方

冒頭で紹介した、「人間関係」と「学習」において安心感をもたらす方法を紹介します。

未知の先生→◯◯な先生に変える

先ほども触れましたが、「知らない人」に対する恐怖心は人間の本能です。

ということは、「知らない」を「理解した」に変えれば良いわけで。

「先生ってこんな人だよー。」と情報開示してあげることが大切なのですよね。

子どもたちって、先生の食べ物の好き嫌いとか、嬉しそうに話すじゃないですか。

そんな身近な情報を子どもと共有することで、安心できる存在に変わっていくのです。

未知の同級生→◯◯な友達に変える

先生は、大人ですから共感力を発揮することによって子どもとの関係性は深められるでしょう。

ただ、もうちょっと難しいのは子ども同士の関係。

大人のようにより良い判断力やメタ認知を発揮できない場合もあるでしょうし、感情コントロールも大人ほど高くありません。

あわせて読みたい
メタ認知強者が勉強できる理由 どうやら、「メタ認知強者=勉強ができる」の構図は確からしいのです。 それどころか、スポーツや仕事での活躍にも大きく関わってくるとか。 しかし、メタ認知レベルを...

子どもによっては、衝動的・破壊的行動をして後から反省するパターンもあるでしょう。

だからこそ、「ちょっと怖いやつだな。」というネガティブイメージをもたれてしまう子どももいる。

逆に考えれば、その子ども同士のすれ違いを取り持つところに先生の価値があるとも考えられますが。

具体的なサポートとしては、

初対面に近い「未知」の状態で、子ども同士が関わり合える活動を盛り込み、「知っているクラスメイト」という存在に変えてあげること

が、一つの助けとなるでしょう。

子どもが30人いると、「一年間で一回も話さなかった。」なんて可能性も大ありですが、「よく分からない人がいる」という環境では、心理的安全性は十分ではないでしょう。

だからこそ、お互いの理解度が低く、失礼な振る舞いをする可能性が少ない学級スタート初期段階に、

・「自分って◯◯な人」と教えて受け入れられる
・なるべくたくさんの人と関わる
・表現して賞賛される

みたいな経験値を高めておくと良いでしょう。

ゴールを共有する

人間関係だけでなく、学習に対しても危機感は存在します。

誰しも「できる自分でありたい!」とか「間違えたくない。」という気持ちを抱いていますから、「この勉強は、自分の実力でできるのか?」と最初は警戒しているのです。

そんな警戒心が影響して、実際に「できなかった。」という経験値を積み上げると、「算数と聞いただけでギブ!!」みたいな反射で諦める態度につながってしまいます。

では、そんな学習への危機感を解くために役立つのは、「明確なゴール設定」がおすすめ。

どの教科でも「学習計画」を立て「ゴールをイメージする」ことが大切だと言われている所以はここにあります。

できるかどうか分からなくても、「なるほど、そういう感じならできそうだ。」と自己効力感を刺激することで、学習へのモチベーションが湧いてくるのです。

ちなみに、ここでモチベーションの武器となるのが「知識」でございます。

人間は、「知ってる!!」とか「見たことある!!」、「やったことある!!」「行ったことある!!」みたいな、知識・経験値が刺激されると俄然できそうな気がするという特徴がありますからね。

このような本能を刺激するためには、授業の導入で、学習に必要な知識を(できればおもしろおかしく)提供してあげることが必要。

まとめると、

授業の導入で大切なことは、

・子どもたちの知識、経験を引き出しながら新しい教材と出合わせる
・ゴールを設定し、具体的な「終わり」をイメージさせる

必要に応じて、

・予定時間数やチェックポイントなど内容の進め方を共有する
・学習の進め方を具体的に共有する
   →◯◯っていうキーワードで調べたらいいよね。
   →迷ったら教科書◯Pを見たらいいよ。

これらが助けになるはずです。

お試しあれー。

この記事もおすすめ👇

あわせて読みたい
「考える集団」となる仲間づくり 「どのようにしたら考える力が育つのか?」という問題のヒントを思うがままに書いている本記事。 今回は、ヒント②の「考える集団づくり」について書いていきます。 ちな...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次