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好奇心の高める7つのトレーニング

子どもは40000回質問する」の著者であるイアン・レズリーによれば、「好奇心」とは、

「知性、粘り強さ、新しいものへの渇望が、混ざり合った特性クラスター」

としています。

様々なメリットをもつ「好奇心」は、どうやら一つの単純な資質ではなく、複数の要素が複雑に絡まって発揮されているというのです。

という前提を踏まえた上で、「だったら親や教師には何ができるのか?」は知っておきたいところ。

本記事では、こんなレビューを参考に好奇心を伸ばす方法をまとめました。

7つの好奇心トレーニング

①乱読

「読書」については、昔から多くの研究でそのメリットが明らかにされています。

子ども時代の充実した読書体験が、世の中を一変させる大発明につながる

なんて言われていますからね。

かのスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクも、子ども時代に読んだスリリングな物語を実現させようとしたことで、私たちの生活に多大なる影響を与えています。

そんな読書ですが、とにかく様々なジャンルの本を読む「乱読」は、好奇心を高めるトレーニングになるのです。

その目的は、自分の興味・関心に気付くことにあり。

ただ、「本を読んでもらうことが最大の難関なんです。」という声も聞かれそう。

確かに、「本を読め!」と言ったところで読むようにはならないでしょうからね。

そこら辺は、環境の力を頼ることが必要でしょう。

家庭であれば、親御さんが読書を楽しんでいるところを見せたり、小さい頃から読みかせをしてあげたりするのが大切。

学校では、

・本を紹介する。
・読み聞かせをする。
・教室の蔵書を充実させる。
・読書の時間を確保する。

という草の根運動が有効でしょう。

家庭では、上記の方法に加え、「親御さんが楽しそうに本を読んでいる姿を見せる」とか、「積極的に本で得た情報を共有する」なんて方法が考えられますね。

②「気になるメモ」を作る

天才レオナルド・ダ・ヴィンチは、自分の興味・関心を満たすために聞きたい質問を書き出して持ち歩いていたとか。

このようなメモを作ることで、自分の好奇心の方向性を把握することができるでしょう。

教師にできることは、メモづくりとまでいかなくても、「知りたいこと」を書き留めるような時間を確保し、授業に臨むこと。

メタ認知の回でも書きましたが、学習を充実させるためには、「分からない事に気付く」という段階が必要不可欠ですからね。

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③出かける・人に会う

アルゴリズムに支配された現代では、自分の興味の外側に出て、偶然の出会い・発見をする機会が少なくなってしまうでしょう。

そんな素晴らしい出会いを演出するために博物館や図書館へ行って、自分でも知らなかった興味・関心に気付くきっかけを作ってあげることが大切です。

②で取り上げたダヴィンチの話ですが、ダヴィンチメモには、「〇〇さんに会って◇◇を聞く」と言った、教えてもらう系のやることリストがたくさんあるのです。

あの天才ダヴィンチも、自分が知らないことに正直になり、その知識の隙間を埋めるために他者に教えを請うていたのですね。

④質問習慣をつける

素晴らしい成果を残す人は、質問が上手であることが知られています。

全てを分かった気になっている状態ほど愚かなことはありませんからね。

だからこそ、普段から質問をする習慣づくりを手伝ってあげましょう。

その際、大切なことは「そんな質問するの?」とか「自分で考えなさい!」みたいな突き放しをしないこと。

幼い頃の「なんでなんで?」は、好奇心が溢れている状態。

もちろん、成長と共に、自分で折り合いを付けたり空気を読んだりすることで、「なんでなんで?」は減っていくのですが、「質問しても無駄」という学びにだけはたどり着かないよう、「気になったら質問をする」という行動を認め、伸ばしていきましょう。

⑤考え続ける習慣をつける

④では、「質問をしよう!!」という内容を書きましたが、「全てを人任せにする」ということではありません。

気になることを質問し、他者からヒントをもらったのであれば、次は、「自分で考える」というフェーズに移行する必要があります。

情報量が爆発している現代ですから、全ての情報を処理するのは不可能。

だからこそ、「単純な因果関係」とか「自分の予想を裏付ける結果」といった自分にとって都合の良い情報を好んで選択肢、”分かったつもり”になってしまいがち。

やはり、獲得した情報に「考え続ける」という習慣が新たな情報獲得を促す好奇心を刺激してくれるのです。

⑥具体的な行動をする

好き・嫌いといった感情で決めつけほど愚かなことはありません。

子どもと比較して大人の方が好奇心レベルが低く見えるのは、「これまでの経験値」が関係しています。

要するに「やったことない」にも関わらず、「あー、きっと、こういう感じね。」と、自分の経験値と照らし合わせて判断を下してしまった結果、具体的な行動につながらず、好奇心が減少しているように見える。

もちろん、予想通りの結果になるかもしれません。

しかし、とりあえず経験してみるというチャレンジ精神も大切です。

⑦もやもやを大切にする

好奇心のセンサーは意図的に働くとは限りません。

常に発揮されているのですが、それに気づけるかどうかが分かれ道。

気づくためには、自分の感情に対するセンサーを敏感にしておくことが大切です。

そのセンサーは、「もやもや感」にあるのです。

「分からない。」という現実を突きつけられたとき、人間は必ず「もやもや感」を抱きます。

実は、そのもやもやした感情が、好奇心の裏返し。

もやもやを嫌がらずに受け入れていきましょう。

以上が、好奇心をより良く発揮するためのトレーニングとなる方法でした。

ぜひとも、試してみてくださいね。

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